※セミに特別詳しいというわけでもないので大きな心でお読みください。
久々に秒速5センチメートルをネタに記事を書きます。
タイトルは悩んだのですが、このようにしました。
秒速5センチメートルは何度も見ていて、そのたびに感動をしているところなのですが、
その中でも第2話での、ロケットの打ち上げ直前の中、アイショップ石堂店からの二人で歩いての下校シーンは忘れられません。
このシーンですね。
ただ、昨年まで、知っているはずなのに気付いていなかったのですが、このシーンの中で鳴いているのは、ヒグラシなんですね。
そう、ここで重要な演出をしているバックの音はヒグラシの鳴き声なのです。
ちなみに気付いたタイミングは、名古屋の新海誠展で、絵コンテだかにヒグラシの鳴き声と文字で書いてあったことからです。
ただ耳で聞いているのと、文字で見るのでは、やはり情報の受け取り方は変わってきますね。
実は、セミというのは意外と地域性が出るもので、例えば僕が住んでいた岐阜市や名古屋では、ヒグラシの鳴き声を聞くことは非常に稀で、たいていはアブラゼミかクマゼミです。
では、種子島にヒグラシはいて、劇中と同様に聞くことが出来るのでしょうか?
ということで、セミの鳴き声を求めて種子島までやってきました。
滞在は、9月10,11,12日の3日間。
この日数があれば、ある程度のセミの声は聞けるでしょう。(時期的なものは聞けない可能性はあると思いますが。
そしてここで第2話「コスモナウト」のセミ情報をまとめておきましょう。
登場してきた蝉の種類は、下記の4種でした
セミの種類 回数 秒数
ツクツクボウシ 4回 合計57秒程度
ヒグラシ 2回 合計1分35秒程度
ミンミンゼミ 1回 3秒程度
クマゼミ 1回 16秒程度
改めて調べてみると、セミが4種類も登場しており、多様さは意外でした。
登場回数のトップは4回のツクツクボウシで、時間のトップではありませんでしたが、印象にない割には(失礼)大健闘ですね。
また、回数は2回だけですが、ヒグラシが時間ではトップ。2位ツクツクボウシとは30秒以上もの差をつけています。
そして、ちょっとずつ、ミンミンゼミとクマゼミ。
そして現地。
3日とも好天に恵まれ、種子島の北から南をウロウロ・・・
その結果は・・・?
やっぱりヒグラシいなさそう・・・
というか、全然知らないセミばっかり鳴いてる。
それがこのセミ。
この動画は僕が現地で撮ってきたものです。
種子島でのセミの声は、ほぼこいつらでした。
後日調べてみたところ、このセミはクロイワツクツクといい、北海道・本州・四国・九州の4島では、九州大隅半島の南部か千葉の房総半島の一部しかいないようです。
道理で全く知らないわけだ…。
あとは、種子島で聞けたのは、どこかで少しクマゼミ。
これはどこで鳴いているのか分からず、証拠映像等は撮れませんでした。
一応、ネット上の色々な情報を確認した結果は、下記のようです。
ツクツクボウシ 種子島にいるようだ
ヒグラシ 種子島にはいない
ミンミンゼミ 種子島にはいないようだ
クマゼミ 種子島にいる
【とりまとめ】
秒速5センチメートル 第2話「コスモナウト」に出てきた4種のうち、実は2種類は生息しておらず、しかもいないのは、あの印象的なシーンのヒグラシを含みました。
そして、島のほとんどで鳴いているのに、登場できなかったクロイワツクツク…。
最後に、
本当の種子島では多数生息しているにも関わらず、新海誠作品に採用されなかったクロイワツクツク。
もしまた、秒速5センチメートルを見る機会があったら、クロイワツクツクのことも思い出してあげてください。
今回の記事はこれで以上です。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。